第2回未来をのぞく住宅展

日本の住宅文化には素晴らしい歴史と文化が備わっています。それらを知らずに人生を送るのと、知っておくのとでは大きな違いがあると思います。今、我々の身をまとう住宅に対し、本当のスタイルを知り、そこで「住まう」ということは重要な人生のアイテムではないでしょうか・・・。

すべては対話からはじまります。対話から生まれる空間が住まう人の五感に訴え、心を豊かにします。家族の在り方など、住宅の設計を通じて、大らかな人間育成へとつなげていけるのではないかと信じています。『いえは家族と共に時間を刻み、心を育む空間である』

要望はいわば箇条書きのようなもので、そこに明確な優先順位はなく時に矛盾があるものです。それに、敷地の条件・家族構成・予算といったものに適した優先順位をつけて合理的に整理し、そこにしかない「空間＝光」を提案するのがぼくの建築家としての役割だと考えています。

普段着のような自由さを許容するスペースを作って行きたいと思っています。

何よりもシンプルで気持ちよく！クライアントの方々がこれまで体験することのなかった住空間について、いっしょに考えながら創っていく姿勢を大切にしています。まずは、お会いしましょう！

まず、“あたりまえ”を疑ってみることから始めましょう。次に、たのしく、むじゃきに、笑いながらお話しましょう。矛盾なんて気にしない。「朝、昼、晩」　「春、夏、秋、冬」　「過去、現在、未来」いろんな時間で考えましょう。“ここちいい”をみつけたらしめたもの。

住まいの設計は暮らしの設計ですから、完成後にどんな生活がしたいかを話し合い家づくりのテーマを見つけ、設計に十分な時間をかけ、図面の段階で様々なことをチェックすることが重要だと考えます。

予算に応じてプランするのではなく、あなたの夢を形にすることが住宅設計だと考えています。答えはひとつではありません。瀬戸内を渡る穏かな風のように、ゆっくりと流れてゆく「母なる存在」となる家を共に目指していきたいと思います。