第19回未来をのぞく住宅展

住宅は人々の生活を入れる器であると共に、「町」を構成する重要な要素です。生き生きとした人々の行為とそれに対応した豊かな住空間の連なりが「豊かな町」を造ります。建築家は、建築単体を造っているだけではなく、同時に町を、景観を造っています。そしてそれらに責任を持つことは、建築家の社会的使命と考えます。

その土地の風土や季節感を感じながら機能的、かつ美しい建物、そして環境を考えていく。 そこに住む人が心地よさを感じる住まい、気持ちいい住まいを提案する。

一時の流行や一過性の建築で空間を造るよりも、長期的に変わらない多様な要素（光、風、地域の営みや風景）に着目して、それらの要素を空間の秩序としてしつらえる事を念頭においております。

「新しい住まいに引っ越す」とは「新しい人生を手に入れる」ことです。今の住まいのお悩みだけでなく、ライフスタイルすべてのサポートをさせて頂くことが私の思いです。

「人は家を造り、家は人を創る」と言います。暮らしによって人間が形成されると言っても過言ではありません。クライアントの生活を十分考慮し、敷地の持つポテンシャルを最大限引き出せるように設計しているつもりです。

スタイルに拘りはありません。環境に合ったその人らしい住まいが一番だと思います。

住むほどに愛着を増していただけて、暮らしていくうちにオーナーと一緒に変化、熟成していくような住宅を設計したいと思っています。

その土地には、其処にしか無い光や風、土、景色があります。それは、其処にしか無い建築の「カタチ」が生まれてくるという事です。その「カタチ」を廻りの景観に逆らう事無く自然のままに配置する。花は主張しません。鳥はかざりません。でも美しい。そんな建築を目指しています。