第25回未来をのぞく住宅展

風土、自然、伝統、歴史等を受け継いできた建築は誰もが美しく、気持ちよく感じるものであると思います。一方で現在作り出されている建築はこのあたりのことをないがしろにしてきたように思います。私は現代の環境をふまえつつ、過去と未来を繋ぐことが出来る現代の快適で美しい住まいを目指したいと 考えています。

住まいづくりで一番心がけているのは、心地よさです。心地よい空間で、心地よい時間が過ごせる住まいづくりのために、お客様との対話には時間をかけています。

住まいとは、住む人（家族）が居心地よく、その人（家族）にとって機能的で遊び心のある器であることが大切だと思います。そんなことを心掛けて家づくりをしています。「休日も家で過ごしたくなるような楽しい住まいを・・・。」

誰もが健康を願い、ぬくもりを感じる家で夢のある生活を望んでいると思います。それを現実のものにするためには「知恵」と「工夫」そして「情熱」が必要です。私たちは『体温を感じる家づくり』をテーマに、自然のエネルギーを享受し、住む人に生きている証を感じる住まいづくりを心がけています。

施主のイメージに対し納得が行くまで提案します。デザイン・構造・資金・家族構成そしてホームドクターとして完成後の管理を行ってきました。施主の代理人としていえを守ります。

住宅は、住まい手の単なる器ではなく、住まい手のニーズを最大限に反映させ、シンプルでありながらも表情豊かな空間をもったもの、そこに住空間の価値を見出しています。そこは、とても刺激的であり、心地良く、五感に訴える空間でありたいと考えています。

「ていねいに暮らすこと」をテーマに家作りにとりくんでいます。長い間使い込まれ、よく手入れがされた建物には人々の歴史や愛着が刻み込まれています。ものを大切にする時間の蓄積が良い建物をつくっていく。そこで家族と暮らす大切な時間を想像しながら、愛着を持って使い続けていける住宅をお客様と一緒に造りたいです。

こころにとどく建築をつくる。 光や風や手触り、空間の豊かさや周辺環境との関わり、更に建築を通して世代を超えて伝わるメッセージまでも考慮して設計していきたいと考えています。生活している方々のこころにとどく、そして将来世代のこころにまでとどく建築をつくります。